長野県箕輪町。みんなで創る未来につながる暮らしやすい箕輪町
 
多言語翻訳/Multilingual
 
文字サイズ
標準ボタン拡大ボタン
背景色

令和2年仕事始めの式挨拶

 新年、明けましておめでとうございます。
 天候にも恵まれ穏やかな新春を迎えることができました。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 令和になって初めてのお正月、今年は、例年より長い休日でしたが、皆さん、ゆっくりできたでしょうか。英気を養うとともに、一年の計ではありませんが、仕事のこと、家族のことなどを考え、思いめぐらすことが出来たことと思います。
 昨年を振り返りますと、全国的には、災害の多発、特に、10月の台風19号は、県内でも東北信に大きな被害をもたらしました。また、経済面でも、景気回復基調が一転して製造業を中心に落ち込みがありましたし、消費税の増税によって個人消費の冷え込み等が見られました。
 そうした中で、町内でも、災害に苦しんだ方もいらっしゃいましたが、町の行政施策は、職員の皆さんの奮闘もあって概ね順調に進めることが出来ました。改めて、感謝申し上げます。
 私自身は、選挙後の最初の年ではありましたが、約束ごとである48本の「基本政策」をスタートさせるとともに、町をすべての面で一段階上にあげる、言わば、大きく発展させるための準備時間、仕込みの年と考えておりました。
 健康づくりに関する二本の条例(受動喫煙防止条例、健康づくり推進条例)の制定は、急激な高齢化時代を見据えたものですし、にこりこ一帯の整備に向けた取り組みや農業応援団計画の実践や工業ビジョンの策定、職場や地域など様々な場面で男女が協力し合える町を目指した実践、コミュニティの活性化に向けた検討などは、準備作業であったり、やっとスタートラインに立ったところと認識しています。それぞれ今年の課題となります。

 最大の課題であります人口減少問題は、この5年間、あらゆる政策を総動員して人口減少に立ち向かう、まずは歯止めをかける、たとえ減少することはやむを得ないとしても、減少スピードを緩やかにすることを目標にやって参りました。景気の影響もあって、総人口は、この4年間、25000人前後を維持してきたところです。
 もちろん、子育て施策や産業施策、移住定住対策が一定の政策的効果を生んだと考えていますし、令和元年度も最重要施策として若者、女性、子育て世代のUIターンを進めてきています。
(1月1日の人口の紹介)
 まだまだ、成果、評価を言うべき時期ではありませんが、目標達成は難しくなりつつあります。もちろん、箕輪で育った高校生などが進学などで箕輪町を離れることはある程度やむを得ないとしてもいかに戻ってもらうか、すべての産業に渡って人手不足感の大きい中、いかに箕輪で働き住んでもらうか、安心して生活ができるかなどの視点で引き続き移住定住対策等を考えていきたいと思っています。
 また、総数はともかく、人口構造は、大きく変化をしています。高齢化率が上がり、働き手や出生数が減少していることは明らかです。
 以前は、人口増、税収増、何でも増加することを前提とした計画や予算であったわけですが、(そんなことは遠い昔のことですが)人口は増えない、減少は、止められないものとして、人口が減少することを織り込んだ政策を創っていく必要を感じています。必ず、事業の削減、個々人への影響、痛みが伴います。一度にはできませんので、取捨選択をしながら理解をいただきながらということになります。
 そう意味では、これから令和2年から5年間の人口ビジョンを策定するわけですが、実は、なかなか踏ん切りがつかないのですが、町としても時代は明らかに変わっているとの認識に立って、そろそろ基本的なスタンス、考え方を修正する時期に来ているかとも思っています。
 次に、人口問題と同様の課題ですが、高齢化の問題に触れておきます。
 いよいよ団塊の世代の中心世代が70歳に入りました。
 以前、ある全国アンケートでは、高齢になることがリスクであると感じている、重荷に感じる人が多いという結果が出ていることを紹介しましたが、箕輪町にあっては、歳を重ねても生涯現役で生き生きと健康で暮らすことが出来る、健康長寿で自分らしく最後まで暮らし続けることが出来る環境、仕組みを作っていくことが何より重要です。昨年、2本の条例を策定したわけですが、それらをベースにしながら、健康、福祉、介護という面での充実が必要になります。
 介護保険など社会保障制度だけではできないこと、困りごとを町民全員で、地域で解決できる仕組み、百歳体操やサロン、ボランティア活動などの取り組みが広がってきていますが、そうした取り組みを少しでも増やしていきたいと考えています。健康無関心層を含めて健康づくりを町のシンボル施策にしていきたいと思っています。
 次に災害、防災についてであります。
 地震、大雨、台風などによる大災害が全国各地で連続して発生しています。あまり頻繁に起こるため、発生しても誰も驚かなくなっているとも言えます。そのためか、防災意識が高まっているかと言えばそうでもありません。
 自然災害への備えをソフト、ハード共に充実していく必要があります。当町の地形条件では、ハードと言っても限界があります。もちろん、国土強靭化施策など、国や県でするもの、町でするものをやっていきますが、ハザードマップの周知、活用や各区レベルでの地区防災計画、地区防災マップの作成を行い、「自分の命は自分で守る」ための行動、避難行動などを訓練実践していく必要があります。
 町としてもSC活動などを通じて全面的にバックアップしていきたいと思います。課題になるのは、町が主体になるのではなく、住民主体のボトムアップとなる必要があります。計画を作ることをあまり急ぐことは得策ではありません。時間をかけて、ワークショップやアンケートを重ねて丁寧な作成プロセスをたどることが必要です。地区防災計画の作成は、単に防災ということにとどまらず、地域の信頼関係を取り戻す、地域コミュニティの必要性を再確認することになるのではと考えています。
 防災、災害への備えは、一度にはできませんが、今年度以降の重点課題としていきます。

 さて、仕事始めでありますので、職員の皆さんにお願いがあります。

 一つは、外へ出よう、町へ出ようということです。
 間違いなく、行政の課題は地元で、現場で発生しています。役場の中にいるだけでは見えてきません。国や県からの指示や通知を待っているだけではダメです。本来、町職員は、単なるサラリーマンではありません。役場の職員は、誰よりも地域のことを知っているはずです。ボランティアやNPOなどの一員として地域づくりの主体になれるはずです。そうした活動に率先して取り組み。自分の引き出しを多くしてほしいと思います。
 町長と町民の距離感、町と地域の距離感を縮めることを目的としているわけですが、システム的には、様々な手段で広聴ができるように、住民の声を直接聞けるように「町長への手紙」や、「地区別懇談会」などを実施してきました。
 町で受け付けた苦情や提案は、すべての事案を職員間で共有できるようにしてあります。福祉課の仕事であっても水道課の職員にも知ってもらう、自分事として考えてもらう、町の中で何が起きているのか知ってほしいと思います。
 いつも申し上げますが、役場のような小さな組織では、一人ひとりが前例踏襲ではなく、変化変革をさせる気持ちでやるかで町全体への評価になってしまいます。
 仕事の進め方ですが、職場の中に根本的なムダがないかです。
 業務量が多いのであれば、かかえている仕事の量を減らすこと、簡素化あるいは不要と思われる仕事はやめることです。作業のムダは、会議や資料作りに表れます。パソコンが却って非効率になっていないか、メール処理などは最たるものですが。
 行政の生産性の低さを改めて確認して欲しいと思います。
 おかしいと思えるところを変えるのは、職場の責任者である課長さん方です。課長が指示を出し課長が決めるということです。職員の皆さんは、自分の抱えている課題や問題点を伝えていくことが必要です。結局、職場全体で変えていくことです。一生懸命やっているからでは通用しません。特別な理由なく長時間勤務をする職員は、生産性が低いと言わざるを得ません。
 
 二つ目は、行政の質を着実に上げること、行政レベルを上げること、他の市町村から見ても参考にしてもらえる施策を実施すること、決して目立つ仕事をすればいいというものではありません。ある程度の政策的なインパクトは必要ですから。まあ、何より具体的な成果を出すこと、町や役場の変化を町民の皆さんに見せていく必要があります。結果として、町のブランド力、知名度向上に繋がる、地域間競争を勝ち抜けるのではないかと思っています。
 私も含めて足りないことは、成果へのこだわりが足りないことかなと。
 AIやIOTのすさまじい進化、経済をはじめグローバル化の中で何ができるか。
 松本山雅のホームタウン 地域の活性化へ活用を。
 交通弱者対策
 学校教育の深化、
 生活弱者、生活困窮などへの支援策

 色々なことを申し上げましたが、今年一年、私も全力で町づくりに向き合っていきたいと思います。どうか、課長さんを始め職員の皆さんには、町民の皆さんに寄り添って、一緒になって町政を前へ進めていただきたいと思います。
 今年一年が職員にとっても役場にとっても良い年でありますことを心から願って年頭のあいさつとします。どうぞよろしくお願いいたします。


町長発信
この記事についてのお問合せ
総務課
内線: 1102,1103
E-mail: soumu@town.minowa.lg.jp
ページの先頭へ
長野県箕輪町
箕輪町役場
(法人番号 7000020203831)
〒399-4695 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪10298
電話番号
0265-79-3111
(代表)
FAX:0265-79-0230
各課へのお問い合わせ 役場へのアクセス
開庁時間
午前8時30分~午後5時15分
(土曜日・日曜日・祝日と年末年始は除きます)
Copyright Minowa Town, All Rights Reserved.