長野県箕輪町。みんなで創る未来につながる暮らしやすい箕輪町
 
多言語翻訳/Multilingual
 
文字サイズ
標準ボタン拡大ボタン
背景色

平成29年仕事納めの式挨拶

 平成29年の仕事納めの式にあたり、一言あいさつを申し上げます。
 今年1年間、職員の皆さんには、それぞれの職責、立場でご苦労いただきました。おかげさまで順調に仕事が進んだと思っております。まずは、御礼と感謝を申し上げます。
 今年は、天候不順に苦しんだ1年でございました。
 春には、寒さの影響か桜や花桃の咲き揃うのが大変遅くなりましたし、7月には箕輪ダムの貯水率が60%を切りまして、水道課のみなさん大変苦労して、自前の水源の活用というようなこともございました。夏には集中豪雨、秋には長雨や台風、そしてこの寒さと、農家の皆さん、特にリンゴ農家のみなさんや赤そばの皆さんには、大変ご苦労をいただいた一年でもあったと思います。
 また、全国各地では、台風や地震や土砂災害などいろんな災害が起きましたが、箕輪町、上伊那地域では幸いそういった大きな災害には見舞われることがありませんでした。7月の九州北部の豪雨災害につきましては、大変な集中豪雨で、私も朝倉市の状況を見させていただきましたが、災害の怖さというものを改めて感じました。犠牲者を出さないようにいかに危機管理をしていくかということが重要だと改めて認識をしました。自然に振り回された1年でしたが、来年こそ、穏やかで、暮らしやすい年でありたいと思います。

 さて、町の状況でありますが、今年は、第5次振興計画や地方創生総合戦略に基づき、人口減少の歯止め、町の暮らしやすさ、住みやすさをより確かなものにしていく「箕輪チャレンジ」に取り組んできました。全体とすれば、順調に進展したと思っています。改めて職員の皆さんのご尽力に感謝します。

今年の主な事業、話題を振り返りますと、
●まず、第一は、人口減少対策、特に少子化対策です。
 人口減少対策の中で、子育て支援策はソフト、ハードともに最も大事な分野。
(ハード面)
 保育園の整備計画の中で、27年から沢保育園の整備に取り組んできました。
 沢保育園は、老朽化の上、園庭も狭く運動会も沢グランドで行ってきたこともあって、地域では、長年の懸案でしたが、ぬくもりある木造園舎が11月に完成、12月に開園、子供たちの元気な声が響いています。未満児、長時間などの保育の充実ができるかと。
 次は、木下統合保育園の整備です。なんとか出来るだけ早く期待に応えられるようにしていかなければならないと思っています。
 (ソフト面)
 進学や就職、結婚を機に、特に女性の町外への転出するケースが非常に多くなっており、そのことが出生数の減少につながったり、町の活力の減少につながったりしています。  この辺をなんとか考えて手を打っていかなければと思っています。
 もう一つ、子育て環境の整備、経済的負担の軽減などを総合的にやらねばと思っています。これからも、職員の皆さんで知恵を出してもらい、子育て親子の交流の場の確保、仕事と子育ての両立などに取り組んでほしいと思います。少し長いスパンでみれば、子育て、保育の質という面の充実を忘れてはいけないと思います。保護者の皆さんの期待に応える保育、地域の特徴や自然を生かした特色ある保育に力を入れ、そういったことが教育にもつながっていきますので、来年やっていきたいと思います。
 やはり、人口減少に歯止めをかけるには、あらゆる政策を総動員しなければ困難です。
 赤ちゃんの出生数を伸ばすことが一番ではありますが、実は昨年に比べますと、出生数は大苦戦しています。致し方ないことではありますが、先々を考えると大変危機感を持っています。
 移住定住対策を進めてきました。空き家対策などを始めて丸2年が経過しました。
 Uターンをしたい、都会を離れて暮らしたいという方は、潜在的には非常に多くなっています。しかし、箕輪町を選んでいただけるかどうかということはなかなか難しいところがあります。魅力発信室を中心に「ほどほどの田舎、信州みのわ」をキャッチフレーズに移住対策を進めてきましたが、住宅の確保や仕事の確保をしなければ、箕輪町を選んでいただくことは出来ないので、来年以降、また頑張ってもらいたいと思っています。
 行政が関わった移住者の数は、昨年が48件、今年が12月までで40件くらいになりました。これが多いか少ないか、なんとも言いようがないが、出生数から考えると、この辺に力点をおかなければならないと思っています。

●今年はセーフコミュニティの再認証をいただくことができました。
 町のブランド力の向上、さらなる魅力の発信が必要です。WHO協働センター、世界保健機関のセーフコミュニティ国際認証も5年を経過。昨年来、5年間の取り組みの成果を審査いただき、再認証を取得することが出来ました。
 地域で安全安心な生活を送るための施策は、行政とすれば、取り立てて言うまでもなく、当たり前のことで認証がなくとも取り組んできたわけです。しかし、認証、しかも再認証を受けた自治体だからこそ、データに基づく分析だとか、各分野での横の連携ができるようになっています。交通事故の件数、自殺者数、高齢者の転倒事故、子どものけがなどは、顕著に向上が見られます。認証を持っている自治体として、さらなる前進が必要だと思っています。
 再認証を機に、これからは、町全体の取り組みだけではなく、各地区での取り組み、企業の取り組みなどに力点をおいていきたい、お互い様の精神の復活という点で、あいさつ運動、夜の安全性(防犯灯の設置、夜光タスキ)、子どもの安全などに取り組みたいと思います。

今年大変うれしかったこと
スポーツが元気だったということがあります。
 スポーツが元気ですと、町も元気になります。
 特にフェンシング。今年も3つの全国大会が行われ、全国から大勢の選手が集まりました。競技力の強化、フェンシング人口の増、選手層の広がりを進めた1年です。
 その中で、箕輪町出身、法政大学の西藤俊哉選手が世界選手権銀メダル、12月には全日本選手権優勝などすばらしい成績をおさめ、東京五輪への出場、活躍の期待が高まっております。フェンシングの町の筆頭としてこれからも頑張ってもらいたいと思っています。
 愛媛国体があり、健康推進課の河西さんを主将に、成年男子フルーレの8位入賞 念願の入賞ができ、次につながると思っています。
 また、太田雄貴選手を招きフェンシング教室を実施。太田さんは、初心者にとっても、競技者にとってもあこがれの人。いい教室になりました。

 もう一つは、やはり駅伝の活躍
 先週の日曜日も高校生ががんばりましたが、当町の駅伝小学校から中学高校まで、本当に頑張っています。春の市町村対抗駅伝 5位入賞 町の部1位 一時は、トップを奪うなど箕輪町の力を示してくれました。長野県縦断駅伝では箕輪町から7人出場し、建設課の原さんも上伊那のキャプテンとして頑張ってくれました。大逆転に貢献し上伊那4連覇、上伊那駅伝 圧勝 層の厚さを示しました。当町においても、中学生 箕中男子が北信越駅伝2位など、来年の市町村対抗駅伝に向けて、この冬頑張ってもらえると思います、期待したいと思います。

みのわ祭り会場変更
 昨年まで、日の出工専地区を主会場に行ってきました。
 お祭りは、やはり市街地でやりたい、誰もが楽しみたい、多くの方が参加したいという声が高まり、町の中心部である松島仲町に変更しました。
 地域の皆さんの協力をいただき、心配された天候の中ではありましたが、大いに盛り上がり大成功に終わることが出来ました。仲町でやることで、例年にも増して大勢の皆さん、特に小中学生の子どもたちが来てくれたことは大変ありがたいと思います。
 地域の皆さんへの影響も考えられますので、そこは慎重にしなければなりませんが、やはり、大勢の皆さんで町の絆を強めていくという意味では、夏祭りを町の中心部でやることにそれなりの意味があると思いますので、これからもお願いをしたいと思います。
 みのわ祭りは、町や関係団体が主催するというのではなく、他の市町村にはない、まさに実行委員会の皆さんが運営する手づくりのお祭りです。

 あげればきりがなく、重大ニュースの中にもいくつかございましたが、お金をかけて  できない取り組みとして、当初から申し上げているような「健康づくり」や「地域包括ケア」や教育委員会部局で行っている「ICT教育」など、新しい事業にも取り組んでもらいました。もうひと踏ん張り29年度もやっていただきたいと思います。

 時間の関係もありますので、産業については、農業施策、工業施策、そしてインフラ整備については最重要課題です。仕事始めの際申し上げますが、これなくしては、町の活力も生まれませんし、進行状況から見ますと非常に重要な分野であります。

上伊那広域の事業も順調に進んでいます。
ごみ処理広域化
 昨年4月に、クリーンセンター八乙女を広域連合へ移管し、富県で新ごみ中間処理施設を建設しており、順調に進んでいます。来年、31年の稼働の稼働にむけて、建物全体が見えるようになってまいりました。
伊那地域定住自立圏
 伊那地域定住自立圏事業(3市町村で 定住人口の確保、地域活性化を図るため、交通対策など)についても、おおむね順調であります。ただ、新聞等でご覧になったかと思いますが、4月から運行開始した縦断バス(伊那本線)の利活用が進まないということもあり、一部便数の見直しをせざるを得ない状況に追い込まれております。交通対策は非常に難しい分野で、利用状況を見ながらやらざるを得ない。
伊那中央病院北棟竣工
 地域、上伊那郡においても基幹病院であり、北棟の完成により、新しい中央病院ができてから15年ほどかかりましたが、地域病院としては完成形、一段落かと思っています。

町民の参画を
 いろんな点でおおむね順調に進んでいますが、地方創生の名のもとで、3年間やってきました。地方において人、仕事、お金の循環を良くすること、人口減少に歯止めをかけることを目標に実践をしてきました。
 経済環境が上向きということもあり、指標等で改善してきたものもありますが、1年や2年で数値としてつかめず、全体としてみて、まだ成果というところに行っていません。
 今、気にかかっていることは、以前のように、行政がやることに間違いはない、住民の皆さんもそれに従ってくれるという時代があったが、現在はそういう時代ではございません。
 行政も競争の時代、地域を巻き込まないといい仕事のできない時代です。ところが、地方創生事業の多くは県や市町村の事業であり、住民の皆さんを巻き込んだ仕事が少ないと思います。地域での生活やまちは自分たちがつくるという点で、まだ力を引き出せていない、町民が参加してもらっていない、ひいては、満足感や関心度が高まらないと感じています。小中学生だけに愛着や誇りを持たせようとしても、無理な話ということなどを素直に感じています。情報の共有などやり方を考えていかなければ、なかなかうまくいかないのではないかと思っています。これは事業執行をする上での大きな課題だと思っています。

 明日から6日間の休暇でございます。私たちにとっては、一年で一番長い休みであります。ご家族とご一緒にゆっくりのんびり過ごしてもらい、気分一新、新年を迎えたいと思います。年末年始、お酒を飲む機会も多くなりますし、飲酒運転は論外ですが、交通事故にも十分注意してほしいと思います。今年はまだ雪が降っていないのでそこも心配ですし、危機管理という面でご苦労いただく職員もあるかと思います。

 改めて、この1年の職員の皆さんの活躍、ご支援に感謝申し上げ、来年が町民の皆さんにとって、より良い年であることを祈念し、あいさつとします。
 どうも、1年間ありがとうございました。


町長発信
この記事についてのお問合せ
総務課
内線: 1102,1103
E-mail: soumu@town.minowa.lg.jp
ページの先頭へ
長野県箕輪町
箕輪町役場
(法人番号 7000020203831)
〒399-4695 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪10298
電話番号
0265-79-3111
(代表)
FAX:0265-79-0230
各課へのお問い合わせ 役場へのアクセス
開庁時間
午前8時30分~午後5時15分
(土曜日・日曜日・祝日と年末年始は除きます)
Copyright Minowa Town, All Rights Reserved.