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箕輪町安全安心の日の集い2019を開催しました

 箕輪町セーフコミュニティ推進協議会は、平成26年3月「箕輪町安全安心の日」宣言を行ってから毎年「箕輪町安全安心の日の集い」を開催してセーフコミュニティ活動を推進していますが、令和元年を迎え第5回目となる今年は、防災に関する住民要望が高いことから、釜石の奇跡の防災教育を担当し同分野の第一人者である東京大学大学院特任教授・片田敏孝先生を迎えての防災講演会を開催し、200人を超える参加者からは「とても良い話が聞けた」と声が多数ありました。
 また、本年の集いでは、日本セーフコミュニティ推進機構の白石代表理事から箕輪町地区セーフコミュニティ推進協議会連絡会に対して功労賞が授与されました。

開催日時

令和元年5月24日(金)午後6時から午後8時

開催場所

箕輪町文化センターホール

開催概要

約200人参加のもと
 ・安全安心の日の宣言唱和
 ・箕輪町セーフコミュニティ推進協議会会長(町長)あいさつ
 ・日本セーフコミュニティ推進機構「功労賞(団体)」受賞と代表理事の祝辞
 ・講演
  「荒ぶる自然災害に地域一体で向かい合う
    ~災害犠牲者ゼロの箕輪町を目指して~」
      東京大学大学院情報学環
      総合防災情報研究センター
      特任教授
      群馬大学名誉教授
                  片田 敏孝  先生

①宣言唱和

 集いに先立ち、セーフコミュニティ国際初認証を取得した5月12日を「箕輪町安全安心の日」とした宣言を、参加者一同で唱和しました。

②箕輪町セーフコミュニティ推進協議会会長(白鳥箕輪町長)あいさつ

・安全安心なまちづくりに係る施策を上げ、地区の取組みも拡大されたと報告
・全国的に発生している自然災害に対応するため「できる準備」が必要で、本日の講演会を通じて考えていきたい。

③日本セーフコミュニティ推進機構「功労賞」の受賞と代表理事 白石陽子氏祝辞

・箕輪町と取組み地区で構成している箕輪町地区セーフコミュニティ推進協議会連絡会に、日本セーフコミュニティ推進機構から功労賞(団体)が授与され、現在、連絡会の幹事である福与区セーフコミュニティ協議会・会長が受賞しました。

・白石代表理事から、
  「認証は目的でなく、道しるべ、目標があった方がやりやすいからです。箕輪町の地 
   域を思う力、継続する力はどこにも負けないもので他の自治体へも広がっていく 
   役割を担っています。功労賞を大きな財産として、励みとしていただくよう希望
   します。おめでとうございました。」
 と祝辞が寄せられました。

④片田敏孝先生の講演

先生の講演は、東日本大震災直後の講演についで二度目です。
 ・「コミュニティの中で育まれる子供たちを守れ」が目標であり、箕輪町の安全安心の日の
  宣言に地域の絆、協働、継続があったが、本日の講演趣旨も同じである。
 ・昨年の自然災害をみるに、6月大阪の地震、6-7月西日本豪雨・猛暑・台風、9月北海道
  地震と続いた。
 ・箕輪町における地震予測は、伊那谷断層帯で震度6強~5弱、南海トラフで震度6強~5弱
  であり、自然災害については地域の災害特徴を知ることが必要。
 ・豪雨災害は毎年ある。
  台風は、今まで室戸台風の911ヘクトパスカル、伊勢湾台風の929ヘクトパスカルの
  記録があるが、今後850ヘクトパスカルを下回る強さになる可能性がある。
  台風の発生緯度は上がっており、以前は平均北緯16度であったが、最近は北緯30度
  くらいで発生している。いづれも温暖化の影響であり、発生緯度が上がると日本への
  影響も高まる。
 ・防災はこれまで、行政が主体で、客体が住民となっている。今後、住民主体の防災対策に
  転換していく必要がある。これからは住民の命は自らが守り、行政はサポートに変えて
  いかなければならない。
 ・東日本大震災にて釜石の奇跡といわれるが、休校の子供5人が亡くなっている。 
  「人は人として逃げれない」
  高齢者を助けようとして亡くなった消防団員、子供を助けようとした母親の死など
  大切な人のことを考えて逃げられなかった事例がある。
  子どもに対しての教育が重要で「君が逃げれば・・・・、逃げることを知れば、母も
  必ず逃げることができる。」となる。
  平成29年7月の九州豪雨で40人が亡くなったが、対策で共通するのは思いやりである。
 ・防災の向かう方向は、行政、地域が同じレベルで一体となって対応することである。

講演の詳しい内容はこちら (1,453kbyte)pdf

⑤講演に係る質疑と回答

 講演後、町長から最近の高齢化をとらえての防災対策について質疑があり、片田先生から次の回答がなされた。
 ・防災をテーマにしてコミュニティ力の向上を図っては。
  昔から火事と葬式はコミュニティが協力して行ってきたが、公や民間業者が対応するよう
  になったことで衰退してしまった。防災をきっかけに再生してはどうか。
 ・最近の事例として、避難という言葉はあるが、早め早めに地域の人が集まって不安だから
  こそ楽しく危険な状態をやり過ごしているところもあり、今度いつ集まるのという声も
  出ている。避難を気楽に考えようということである。


 以上で終了しましたが、前回の片田先生の講演は、東日本大震災からの教訓が主であったが、今回の講演は、東日本大震災を含めた幅広い内容で、大変分かりやすいもので、多くの方に共感いただいたと思います。
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