平成31年仕事始めの式挨拶

 新年、明けましておめでとうございます。
 年末年始の休日、ゆっくりできたでしょうか。
 天候恵まれた年末年始で、穏やかな新春を迎えることができました。今年もどうぞよろしくお願いします。
 職員の皆さんも、それぞれ新たな希望や夢を描いて新年を迎えられたことと思います。いくつになっても、お正月は気持ちが変わるものであります。仕事のこと、自分自身のこと、家族のこと、今年はこういう風にしたいと思いをめぐらしたことと思います。
 最初に、昨年を振り返りますと、私自身は任期の最終年度ということもありまして、結果、成果を残したいという強い思いをもってやってきました。全国的に災害が多発する中にあって、当地域はそれほど大きな災害もなく、また、景気も回復基調が続いていることなどが追い風になって、最も大事な政策目標である町の人口維持もこの2年ほど2万5千人を維持しております。(31.1.1の速報を紹介)人口構造からして今後減少していくことはやむをえませんが、子育て支援施策、産業施策、移住定住施策などが一定の成果を上げてきていると思っています。沢保育園の全面開園、産業支援センターの開設、農業応団計画の策定などによって、人の流れが生まれ、着実に地域の活力も生まれ、働き甲斐のある町へ変化してくれればと思っています。(人口減少スピードを緩やかにして地域社会の活力を失わせないことが大事と思っています。)
 天候不順の一年ではありましたが、赤そばの里に2万5千人、もみじ湖に4万人と、大勢のお客様が足を運んでくれました。引き続き、受け入れ環境の整備、更なる誘客、お金の循環する仕組みづくりなどが今後の課題でもあります。
 また、若者や女性が活躍できる町を目指していく中で、とりわけ、女性が家庭でも、地域でも、働く場である企業でもイキイキ活躍できる環境整備をしていく必要がありますし、男性も仕事と家庭生活、子育て、介護などと両立し、自らも仕事と私生活を楽しむ必要があることから、「イクボス・温かボス宣言」を町内企業が共同で行う取り組みをしてまいりました。
 さて、今年は、平成の最後の年、5月には「平成」という時代が幕を閉じ、新たな時代を迎えることになります。
 急速な少子高齢化とともに、行政に対する要望もますます複雑多様化してくるものと思います。
 そんな中でも、最重要課題は、引き続き人口減少対策です。あらゆる政策を総動員して人口減少に立ち向かいます。高校生などが進学などで箕輪を離れることはある程度やむを得ないとしても、若者、女性、子育て世代のUIターンを進めてまいります。各課で対応していくことになりますが、就職、転職、住宅、仕事、生活など分野で思い切った施策を進めていきます。このところ、景気の影響もありますが、転入が転出をわずかに上回る状況が続いていますが、更なる積極的な取り組みが求められています。移住定住対策を始めて2年半。毎年役場がかかわる移住者が50人から100人ほどいますが、倍増をしていきたいと考えています。併せて、移住時の支援だけでなく、移住後も安心して生活のできる定住支援に力を入れていきます。
 次に、これからの時代、急速に進む少子、高齢社会の中で、年齢や性別に関係なく、誰もが元気で活躍できる社会を目指していかなければなりません。
 その中では、人生100年時代を見据えて新しい高齢者の定義が必要であるとして、長野、松本両市長による「75歳以上を高齢者と呼びましょう」という共同宣言が出されました。
 一方で、高齢になることがリスクであると感じている、重荷に感じる人が多くなるというアンケート結果も出ています。非常に残念なことです。歳を重ねても生涯現役で生き生きと健康で暮らすこと、箕輪町で自分らしく最後まで暮らし続ける環境、仕組みを作っていくことが重要です。
 町民全員で健康づくり、介護予防を行う町を目指して「箕輪町健康づくり推進条例」を制定してまいります。介護保険など社会保障制度だけではできないこと、困りごとを地域で解決できる仕組みを創って参ります。また、百歳体操やサロン、ボランティア活動などの取り組みが広がってきていますが、そうした取り組みを少しでも増やしていきたいと考えています。
 (テレ東、トヨタ豊田自動車のルポの話)
 さて、予算編成期でもありますので、職員の皆さんに、2つ3つ、お願いをいたします。
 世の中は、AIやIOTのすさまじい進化がおきいていますし、経済をはじめグローバル化はどんどん進んでいます。私など、まったく追いついていけませんが、未知の領域に突入しています。こんな時、行政だけが乗り遅れるわけにはいきません。一方で、地域は今までの活力を維持することさえ困難な時代になっています。
 こうした中で、仕事を進めていくわけですが、人口減少対策をとってもそうですが、組織の枠を超えて、行政の守備範囲を超えて仕事をしな
 ければ答えが見つからないものと思います。子育てや教育、福祉や介護などどれをとっても組織間の連携なくしてうまくいきません。今までの常識にとらわれず、ためらわずに取り組んでほしいと思います。挑戦するという意味での安請け合いとか、若干背伸びをして仕事をする、それを課長さん方、上司の皆さんが信頼をしてフォローする、各課の連携をとっていく、そんな役場チームにしていきたいと思います。
 役場のような小さな職場にあっては、職員一人ひとりの力が大きく影響していきます。よく、知事も言っていましたが、役場の仕事は、独占的な業務で町の中で皆さんと同じことをやっている人はいません。一人一人の職員が力をつけ、受け身の仕事をするのではなく、前例を踏襲するのではなく、変革、改革をする気持ちで仕事をしなければ前進できないのです。一人の職員にかかる責任、期待は非常に大きいものと。
 今年も、色々なことがあるかと思いますが、私自身も2期目のスタートですし、頑張って参りますが、今年こそ、平穏で災害のない1年であることを祈りつつ、職員の皆さんと力を合わせて、誰からも選ばれる箕輪町を創っていきたいと思います。


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