マイマイガの駆除・除去にご協力を!

 昨年、近隣市町村および箕輪町内で、マイマイガ(蛾)の大量発生が確認されております。
 マイマイガの幼虫は森林や果樹など樹木の葉を食べる害虫です。7~8月が産卵期で、照明に近い外壁や電柱にたくさんの卵塊(らんかい)を産みつけています。
 発生原因は不明ですが、約10年周期で大発生し、2~3年継続する傾向があると言われています。発生を止める方法や、一斉に駆除する有効な手段がないため、卵を除去することが最も安全で効率的であるといわれています。
 翌年以降の大発生を抑制するため、ご家庭や事業所で卵を見かけた場合は、早期駆除のご協力をお願いします。
 オスは昼間活発に飛び、くるくる回る性質があるため、「舞々蛾(マイマイガ)」と命名されました。

マイマイガの生態

生態

 マイマイガは、1年で一生を終える一年一世代の昆虫です。4月ごろに卵からふ化し、幼虫(毛虫)になります。口から糸を吐き、ぶら下がって風に乗り、樹から樹へ渡り歩き、主に樹木の葉などを食べて成長します。この時の様子から「ブランコケムシ」とも呼ばれるそうです。幼虫(毛虫)時代の約2ヶ月間を経てサナギとなり、7~8月ごろに羽化して成虫になります。成虫は何も食べないとのことで、寿命は1週間から10日間程度です。成虫のメスは交尾後に、木の幹のほか、電柱や住宅の壁に卵塊を産みつけます。一頭の産む卵塊は生涯にひとつですが、その中には500個ほどの卵が入っています。

マイマイガには直接触れないようにしましょう!

・ふ化したばかりの幼虫は毒毛があり、触れるとかぶれることがあります。
・成長した幼虫では、毛が刺さることがあります。
・成虫には毒はありませんが、羽のりん粉が肌につくと、発疹が出ることがあります。

駆除・除去の方法

卵塊の除去(8月~3月ごろ)

4月ごろには幼虫が這い出し分散しますので、卵塊を3月ごろまでに取り除くのが効果的です。
1.卵塊を覆っている鱗毛が舞い上がり、吸い込んだり目に入ったりすることがあるので、
  マスクやゴーグル、手袋を着用しましょう。
2.壁を傷つけないよう、半分に切った角型ペットボトルや金属・プラスチック製のヘラを
  使い卵をそぎ落とします。
3.また、粘着テープを貼り付けてはがすことを数回繰り返すと取れます。そぎ落した卵塊
  は、土に深く埋めるか燃やせるごみとして処分してください。

幼虫の駆除(4月~6月ごろ)

幼虫が小さいうちの駆除は、市販の毛虫用の殺虫剤を使用できます。スプレー剤では幼虫が吹き飛ばされて、体に付着することがありますのでご注意ください。

成虫の駆除(7月~8月ごろ)

成虫には、蛾の駆除に適した家庭用の殺虫剤が使用できます。説明書に従い、周囲の環境に十分配慮して使用してください。

駆除・除去にあたっての注意点

・駆除を行う際は、マスク、ゴーグル、手袋、長袖の衣類を着用しましょう。
・高所の卵塊の除去は、転落防止に十分注意し、無理のない範囲で安全に作業しましょう。
・電柱や街灯等の高所に登っての除去作業は大変危険ですので絶対行わないでください。

その他

・ご自宅の庭など個人の土地に発生した場合はご自身の責任で行うか民間の駆除業者へ依頼を
 お願いします。

問い合わせ先

箕輪町役場 くらしの安全安心課 生活環境・交通係
TEL:0265-79-3154
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