箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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有線放送が箕輪町内に於て開始されたのは昭和三十年における福与地区が最初である。その後旧箕輪村一円に設置され、日常生活上利便をもたらした。このような実情を見て、昭和三十七年一月一日より箕輪町一円の有線放送として通話が開始された。この時の工事費約三、六三八万円、岡谷市佐寿中通信工業が施工し、機械は松下通信工業が納入した。加入戸数三、二ヱハ戸、工事費のうち町よりの補助五万円、中箕輪農協負担一九万円、東箕輪農協負担一九万OOOO円で箕輪農協は既有施設あるにより負担金なし、残金は各戸の負担によって設置されたのである。この時は番号呼出し式のもので、完全秘話式ではない。続いて昭和四十五年十一月、岡谷市佐寿中通信工業施工により完全自動式の有線工事を行った。工費一億三、三万円余で機械は松下通信工業のものを使用することにした。この工事で五四回線約三、六一ニ戸の加入となった、各戸に於ては一四、OOO000円負担となり、一時金として金五、000円を拠出し、残りは毎月積立金の中より返済するという方法で償却している。この工事の結果、電話数約三八、有線線路の延長二四六粁、電話OO二九四五本という大規模のものとなった。また有線電話本部建物を箕輪木材株式会社請負にて施工九七坪といOう現在の建物を完成し、現在八名の職員が勤務している。現在町内に於ける有線加入者数は個人約三、八四、公共施設等約二O百を数え日常生活になくてはならない存在となっている。諸会合の連絡、友人、親類聞の連絡等、その利用は広く、以前のような通話度数に家庭の有線電話


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