箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


>> 648

七麦の契約栽培を行っていることの記録もある。また講演講習会等を開いている。現在の農業協同組合の活動が販売、購売に主力をそそいでいる状況と比較すると、初期の農業会活動の中心が会員の農業技術教育にあって、経済向上のための活動が後であることがうかがわれて興味深い。本会事業ノ経過大要一種子配布麦種改良ヲ計ルタメ数種ノ改良種ヲ購入配布シタリ稲種子、大小豆、除虫菊種子、首宿ノ種子及首等ノ配布ヲナセリ二百代改良模範苗代作業員ヲ嘱托シ模範苗代ヲ設置シ、捕虫網ヲ配布シ、害虫ノ駆除法ヲ示シ、成績優等ノモノ-ニ袋賞ヲ授与シ、苗代口問評会ヲ支部ニ於テ開設シタリ三害虫防除本村耕地ヲ四十八小区ニ分画シ一小区ニ一名ヅツ、農作物害虫防除委員ヲ挙ゲ各分担区ノ害虫駆除及駆除方法を講ゼシム四鼠害駆除斉藤農事試験場技手ヲ聴シチブス菌駆除法ヲ施行セリ五麦栽培奨励信陽麦酒合資会社ト特約ヲ結ピ、ゴールデンメロン種ハ時価一割五分高在来種ト難モ共同販売トスレパ五分高ニ購入セシムルノ約ヲナシ麦種ヲ配布シ、栽培方法書ヲ印刷配布セリ六農作物品評会委員ヲ挙ゲ郡口問評会へ出品ヲ奨励シ、或ハ本会自ラ品評会ヲ開設シ書籍配布支部限リノ品評会ヲ開設シタリ


<< | < | > | >>