箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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第二節明治中期の行政最初の役場明治十一年七月二十二日「郡区町村編成法」「府県会規則」「地方税規則」が地方三新法として公布され、地方制度の画期的改革が行なわれたのである。この新制度によって、戸長(町村長)は選挙によって選出され、筆生(現在の町村職員)も同じく選挙されて就任し、初て村役場が誕生したのである。当時の中箕輪村戸長役場は松島の長福寺(現在のノブル美容院の西)に設置されたのである。東箕輪村戸長役場は南小河内の戸長上回門=一郎宅に設置された。このようにして各村々は新らしく出発した。先ず戸長役場としての官庁と一般住民との聞をどのようにするか、仕事の内容、筆生の職務分担、勤務時間紘一すを規定した。中箕輪村では、戸長役場諸則を定めて実施することを約束して捺印している。中箕輪村戸長役場諸則第一章総則第一条L一戸長役場ハ明治十二年六月本県丙第二九号頒布ノ職務条例ヲ遵守従事スル素ヨリ言ヲ倹タズ、然リ而メ年所ヲ終ルニ従ヒ自然怠漫ヲ生シ終ニ、忍所スルノ流弊ヲ来タサンコトヲ是、健ル。救-一於テ乎本年郡役所乙第三号ヲ以テ特ニ輸達ノ趣旨ヲ体認、各筆生ト協議ノ上該科白書式-一基キ戸長役場ノ諸則ヲ定メ之ヲ実施スル事ヲ約束ス


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