箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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端に至る。北は下古田部落に迫る桑沢山系の末端を除けぽ辰野を経て諏訪方面、南は伊那を経て高遠方面が見渡せるところである。このように此の四地点は夫々特徴のある立地条件がある。前頁及び資料は特別に町内に限定する徴気象の研究のための観測ではないが、必要な部分を抽出して図表とした。第二節観測結果とその考察短期間である。観測の専門機関でない。理想的な観測地であるか等々不十分な条件が内在するので考察もいきおい正確を期し難いことも考えられる。午前九時気温冬期南小は特に九時の気温が最も低い。これは、日照時聞が短く、いわゆる日の出がおそく、東山のかげとなり、天竜川東側に日に当るのがおそいためと考えられる。箕輪中学が年聞を通じて他より高いのも日照時間との関係と考えられる。なお気温は一OOMにつき0・六度低くなるわけであるが此の四校の聞でCは、他の複雑な条件がからんでそのようにはなっていない。沢の懐にあるため気温が上昇するものと考えられる。二月など特にはっきりする。東小と中学は十二月を除けば最高気温は同じような結果を示している。中学は夏高く冬は低いことがわかる。最高気温についてのみ考えると夏と冬の差が大きいことがわかる。ぐ近くを流れる鎌倉沢川のある南小とすぐ近くに河川のない東小とが原因ではないだろうか。これが東小のある


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