箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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れば飲用水に適さない総硬度という。約十七度。沈澱物以上飲用水の判定標準をあげたがまだほかに、外観、臭味、細菌等があるが、町内の水質調査結果を考察すると問、塩素、過マンガン酸カリ消費、アンモユア態窒素、緩硬度何れも飲用水に適していることがわかる。沈漉物は五をこえてはならないがこれ以上あOOPPMっても衛生に支障ないと認められるものはさしっかえな六価クロムグロム酸ソーダ(黄色〉のことを六価のクロムという。これは成分のグロムが六価なのである。重グロム酸ソーダ(赤色〉はすべてのクロムの化合物の出発点であって、それらによって、なめし、染料、医薬品、インキ、印刷、写真、メキなど、生活の中で多く使用されている。これも成分のクロムが六価である。このように用途の広い重グロウム酸ソーダを製造する方法は、クロム鉱石(グロムが三価〉にソーダ灰、石灰を混ぜて加熱、焼成し、後に水を加えてクロム酸ソーダを取り出す。これに硫酸を加えて、重クローム酸ソーダを造るのである。焼いて取り出した後の残誼の中に未抽出のクロム酸ソーダが残っているが、これを土中に埋めた場合地下水に混じって、黄色となるのである。


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